スマホをあまり使っていないのに、通信制限がかかってしまい困っていませんか?
iPhoneやAndroidでデータ通信量が急に増えた場合、バックグラウンドでの通信やアプリの自動更新などが原因かもしれません。ギガの減りが異常に早い場合、ウイルス感染の可能性も否定できません。
本記事では、使っていないのにギガが減る原因や、モバイル通信設定の見直しによる対策について詳しく解説していきます。
- データ通信量が急に増えた主な原因とその対処方法
- iPhoneやAndroidのモバイル通信設定の確認と見直し方法
- ギガの減りが異常に早い場合に考えられるウイルス感染の可能性
- 通信制限を避けるためのデータセーバー機能の活用方法
使ってないのに通信制限がかかる原因
使っていないのにギガが減る原因は幾つか考えられます。
- データ通信量が急に増えた理由【iPhone】
- データ通信量が急に増えた理由【Android】
- ギガの減りが異常に早いときのウイルス感染
データ通信量が急に増えた理由【iPhone】
iPhoneでデータ通信量が急に増えた原因として、以下の理由が考えられます。
- アプリ更新
- 自動バックアップ
- 最新情報の取得
- iCloudバックアップ
バックグラウンドでアプリ更新や自動バックアップをしているかもしれません。アプリは起動していなくても、最新情報を取得するためにデータ通信を行うことがあります。
また、iCloudによる写真やデータの自動バックアップも通信量を消費します。
理由もなくデータ通信量が増えることはありませんよ
データ通信量が急に増えた理由【Android】
Androidの場合はどうでしょうか。以下の理由が考えられます。
- バックグラウンド通信
- 自動アップデート
- クラウドバックアップ
バックグラウンド通信やアプリの自動アップデートがデータ通信量増加の主な原因です。多くのアプリは、使用していない間も情報の更新を続けて通信を行います。さらに、写真や動画のクラウドバックアップも知らずに通信を使い続けることがあります。
ギガの減りが異常に早いときのウイルス感染
ギガの減りが異常に早いときは、ウイルス感染が原因の可能性があります。
不正なアプリやウイルスがスマホに侵入すると、バックグラウンドで大量のデータ通信を行い、ギガを無駄に消費します。また、個人情報を外部に送信するケースもあり危険です。
対策として、信頼できるセキュリティアプリをインストールして定期的にスキャンを行い、見覚えのないアプリは削除しましょう。
こちらのアバストモバイルセキュリティは世界中で4億3,500万人以上のユーザーに利用されている定番アプリです。
※無料版の機能で十分なのでアプリ内で有料版に申し込まないように注意してください
どのセキュリティアプリを使ってもいいですが、セキュリティアプリを偽装した不正アプリもあるのであまりにも無名なアプリはやめておきましょう。
ギガとは関係なくウィルスチェックはやっておくと安心ですよ
セキュリティアプリの使用に加えて、普通のアプリに偽装したマルウェアアプリをダウンロードしないためにも、公式アプリストアからのみアプリをダウンロードしてください。
使ってないのに通信制限になるのを防ぐ方法
- iPhoneのモバイル通信設定を確認しよう
- Androidのバックグラウンド通信の抑え方
- データセーバー機能の使い方と注意点
- アプリごとのデータ通信量を節約する設定
- アプリの自動更新をオフにする手順
- 写真の自動バックアップをオフにする手順
- バックグラウンドの位置情報取得もチェック
- Wi-Fi環境とモバイル通信の切り替えを徹底
- 通信プランの見直しも検討すべき理由
iPhoneのモバイル通信設定で省データモードにする
iPhoneでギガの消費を抑えるには、モバイル通信の設定を確認することが重要です。
「設定」→「モバイル通信」→利用中の「SIM」→「データモード」→「省データモード」をON
省データモードにすれば、自動アップデートとバックグラウンドタスクが一時停止されるので、モバイルデータ通信のデータ使用量を節約できます。
省データモードでもメールやLINEの通知は届くので安心してください
また、「Wi-Fiアシスト」機能もオフにすることで、Wi-Fi接続が不安定なときに自動的にモバイル通信に切り替わるのを防ぐことができます。
「設定」→「モバイル通信」→最下部までスクロール→「Wi-Fiアシスト」をOFF
こちらの設定も不要なモバイルデータ通信によるデータ使用量の削減に役立ちます。
Androidのデータセーバー機能をオンにする
Androidのデータセーバー機能をオンにすると、ほとんどのアプリでバックグラウンド通信が抑えられます。
「設定」→「ネットワークとインターネット」→「データセーバー」→「データセーバーを使用」をON
※Androidスマホは機種によってデータセーバー機能の名称が異なる可能性があります。
オンにすると、一部のアプリによるバックグラウンドでのデータ送受信が停止されます。ただし、LINEやメールなどの通知が届かなくなる可能性があるので注意してください。
データセーバーを使用中でもLINEの通知を受け取りたい場合は、データセーバーの設定項目の下にある「モバイルデータの無制限利用」でLINEをオンにしておくことで対処できます。
必要がないときにオフにすることも忘れないようにしましょう
データセーバーはスマホに元々備わっている機能です。制約も多く効果も怪しいモバイルデータ通信の節約アプリより安心して仕えるので、ぜひ活用してください。
アプリごとのデータ通信量を節約する設定
ギガ不足は不必要なバックグラウンド通信やデータ通信が原因になっていることがほとんどです。
省データモードやデータセーバーと共に、アプリに標準で搭載されている以下の節約機能も利用してみてください。
右上のアカウントボタン→「設定」→「動画の画質設定」と進み、各項目で「データセーバー」をON
左下のメニューボタン(三本線)→「設定」→「通信節約モード」をON
※この設定は画質がかなり悪くなるので気になる方は手動で「モバイル回線時の画質」を調整してください。
左上のアカウントボタンから「設定とプライバシー」→「アクセシビリティ、表示、言語」→「データ利用の設定」へ進み「データセーバー」をON
下部メニュー右端のアカウントボタン→右上のメニューボタン→「設定」→「アカウント」→「モバイルデータの使用」→「データ使用量を軽減」をON
右上の歯車ボタン→「設定」→「ストリーミング設定」→「データ通信節約」を選択
右上の設定ボタン→「データ節約モード」→スイッチをON
このようにスマホやアプリの節約機能をONにするとギガの消費を抑えられます。
ここに載ってない動画・音楽・SNSアプリにも同じような機能があるかもしれません
アプリの自動更新をオフにする手順
アプリの自動更新をオフにすることで、無駄なデータ通信を減らせます。
「設定」→下へスクロール→「App Store」→「モバイルデータ通信」の項目で「自動ダウンロード」をオフ
「Playストア」アプリの右上にあるアカウントメニューをタップ→「設定」→「アプリの自動更新」→「Wi-Fi接続時にのみアップデート」を選択
※不具合の原因になったり、セキュリティが弱まったりするので「アプリを自動更新しない」はおすすめしません。
自動更新は何もしていないのにギガが減る原因になりやすいので、使ってないのに通信制限になってしまうなら絶対にチェックしてください。
自動更新のせいで何度も泣かされました…
写真の自動バックアップをオフにする手順
写真アプリのバックアップもギガが減る原因になります。
モバイルデータ通信時にも写真やビデオをクラウド上にバックアップする設定になっていないかどうかを確かめましょう。
「設定」→「写真」→「モバイルデータ通信」と進み「モバイルデータ通信」をOFFにする
「Googleフォト」→右上のアカウントボタン→「フォトの設定」→「バックアップ」→「モバイルデータ通信を使用量」へ進み、「データなし」を選択する
※iPhone版のGoogleフォトは「バックアップ」画面の下部にある「モバイルデータ通信を使用して写真をバックアップする」と「モバイルデータ通信を使用して動画をバックアップする」をそれぞれオフにしてください
Androidスマホの場合は「ギャラリー」のようなデフォルト写真アプリもあるので、同じようにモバイルデータ通信時のバックアップ設定を「OFF」にしましょう。
これで写真や動画はWiFi接続時にだけバックアップされます
バックグラウンドの位置情報取得もチェック
アプリが起動していなくても、位置情報を取得しようとして通信することがあります。
それで以下のように設定してみてください。
「設定」→「プライバシー」→「位置情報サービス」と進み、通信させたくないアプリごとに「なし」もしくは「このAppの使用中のみ許可」を選択
「設定」→「位置情報」→「アプリへの位置情報の利用許可」と進み、通信させたくないアプリで「アプリの使用中のみ許可」または「許可しない」を選択する
※Androidスマホは機種によって位置情報の設定場所が異なる可能性があります。見つからない場合は、設定画面で「位置情報」と検索してください。
アプリによっては位置情報の確認が必須なので、一括でOFFにするのはおすすめしません。
多少手間はかかりますがアプリひとつひとつの設定を見直しましょう。
「常に」とか「常に許可」になっていないかどうかだけでもチェックしてください
Wi-Fi環境とモバイル通信の切り替えを徹底
Wi-Fi環境とモバイル通信の切り替えを徹底することが、ギガ消費を抑える基本です。自宅やカフェなどのWi-Fiが利用できる場所では、Wi-Fi接続を優先しましょう。
自宅にWi-Fiがない方は、「格安SIMとWi-Fiの安い組み合わせはこれ!おすすめセット3選」を参考にスマホとセットで安くなるWi-Fiの導入も検討してみてください。
通信プランの見直しも検討すべき理由
通信制限を頻繁に受けるなら、現在のプランが利用状況に合っていない可能性があります。
通信制限を避けるには、モバイルデータ通信量の上限を増やすプランやデータ無制限プランに変更するのもありです。また、最近の通信プランは使った分だけ料金が決まる段階制や、低速ながら使い放題のプランもあります。
低速で使い放題のプランについては「この格安SIMなら低速1Mbpsで使い放題!プロが比較した結果は?」という記事も参考にしてみてください。
自身の使い方に合わせて最適なプランに変更することが、無駄なギガの追加購入を減らすポイントです。
使ってないのに通信制限になる原因と対策方法を総括
この記事の内容をまとめておきます。
- iPhoneはアプリの自動更新やバックグラウンドでのデータ通信が原因となる
- Androidはバックグラウンド通信やクラウドバックアップで通信量が増える
- ウイルス感染によって不正にデータ通信が行われる可能性がある
- iPhoneの省データモードで通信量を節約できる
- Androidのデータセーバー機能でバックグラウンド通信を抑えられる
- Wi-Fiアシスト機能をオフにしてモバイル通信を節約する
- アプリの自動更新をオフにすると通信量の節約になる
- 写真の自動バックアップをオフにしてギガの消費を減らす
- 位置情報のバックグラウンド取得を制限する
- Wi-Fi環境とモバイル通信を適切に切り替える
- セキュリティアプリでウイルス感染を防ぐ
- 使用アプリごとの通信設定でデータ使用を抑える
- 無駄なデータ通信を避けるためモバイル通信設定を見直す
- 通信制限が頻発するなら通信プランの変更を検討する
- 格安SIMなどの低速無制限プランも利用を考える