- iPad以外にハイエンドのタブレットってあるのかな…
- Lenovo Tab P11 Proを使っている人の感想を知りたい!
- Lenovo Tab P11 Proはノートパソコン代わりになる?
こんな疑問が解決できます。
iPad Pro 10.5インチを使い始めて5年くらいになりました。
そろそろ買い替えの時期ですが、価格や使用目的を考えるとあえてiPadである必要もないかなと思い始めています。
そんなタイミングで今回ご紹介する「Lenovo Tab P11 Pro」を貸し出していただけることになりました。
そこでこの記事ではタブレット使用歴10年以上の僕がLenovo Tab P11 Proの使用感を詳しくレビューしていきます。
純正のキーボードを含めて非常に完成度の高いタブレットだと感じたのでぜひ参考にしてみてください。
Lenovo Tab P11 Proの特徴
Lenovo Tab P11 Pro | 基本スペック |
---|---|
OS | Android 11 (アップデート済み) |
CPU | Snapdragon 730G |
メモリ/ストレージ | 6GB/128GB |
ディスプレイ | 11.5インチ 有機EL FHD+ |
カメラ | リア 13MP/5MP フロント 8MP/8MP |
スピーカー | x4 JBL製 |
生体認証 | 指紋/顔 |
バッテリー | 8,400mAh |
サイズ | 264.28mm×171.4mm×5.8mm |
重量 | 約485g |
公式サイト |
カタログ上はAndroid 10ですが、すでにAndroid 11にアップデートされています。

最新OSに更新されているのは安心です
実際の使用感をかんたんにまとめてみました。
- 高級感のあるアルミボディ
- 日常利用に十分なスペック
- 色の深みや奥行きを感じられるディスプレイ
- 一日中使っても安心な大容量バッテリー
- 臨場感がある4基のJBL製スピーカー
- トラックパッド付きのJIS配列キーボード
- 反応がやや遅い生体認証
- 必要最低限のカメラ
正直Androidタブレットがここまで進化していたことに驚きました。



いつのまにかiPadに負けないレベルになっていたんですね…
それではくわしくレビューしていきます。
製品本体と付属品をチェック
今回は以下の3点を貸し出していただけました。
- タブレット
- キーボード
タブレット


タブレット本体に最大20WのACアダプターとケーブルが付属しています。



アルミボディに全く安っぽさはありません
本体の厚みも思ったより薄くて、第一印象は素直に「カッコいい」でした。
キーボード
本体カバーとキーボードの2つのパーツで構成されています。


カバーやキーボードとタブレットの装着はマグネット式だから着脱もかんたんです。


読書や動画視聴をしたいときはキーボードをサッと外して利用できるので、タブレットとしての良さも失われません。
ちなみにキーボードはJIS配列です。



日本のパソコンに慣れている僕でも違和感なく使用できました
ベンチマークテストの結果
定番ベンチマークアプリのAntutuとGeekbenchを
実際の使用感の方が重要ですが、参考程度にご覧ください。
Antutu


Antutuベンチマークの結果は346848点でした。
数字だけ見ると2019年に発売された第7世代のiPadと同等の処理能力です。
実際にはiPad Pro 10.5と比較してもGPUスコア以外はそこまで差がありません。



高負荷のゲームや4Kの動画編集なんかをしなければ問題ないはずです
Geekbench


Geekbenchのスコアはシングルコアが525点、マルチコアが1659点でした。
シングルコアでは2017年発売の第5世代iPadと同等です。
ところがマルチコアの点数では2019年発売の第7世代iPadを上回っています。



iPad Pro 10.5と比較しても体感で数字ほどの違いは感じませんでした
指紋認証・顔認証はやや遅め
サイドにある電源ボタンが指紋認証センサーです。


指紋認証センサーに指を置くとやや遅れてロックが解除されます。
顔認証は設定画面を起動するとフロントカメラで顔の録画が始まるので、自分の顔を枠の中に収まるように調整すればいいだけでした。


こちらも自分が使っているiPhone 12 miniの顔認証に比べると、ワンテンポ遅れて解除されるように感じます。
とはいえ指紋認証だけだったiPad Pro 10.5に比べると、顔認証と併用できるLenovo Tab P11 Proは画面ロック解除がスムーズです。


設定から「タップして復帰」をオンにすると、机の上に置いた状態でもダブルタップで顔認証を使ってロック解除できます。



指紋認証ボタンにわざわざ指を合わせなくていいので楽ですよ
パフォーマンスは日常利用だけなら余裕
今まで使っていたiPad Pro 10.5よりベンチマークの結果が振るわなかった
ちなみに僕はタブレットをこんな感じで利用しています。
- Canva
- 電気書籍
- WEB閲覧
- オンライン会議
- 文章作成・表計算アプリ
- 動画配信サービス
- 軽いゲーム
iPadだと最近は動作が重くなりがちだった「canva」でのデザイン作成も、メモリが6GBある
3Dゲームのプレイも問題ないレベル
ふだんゲームはあまりしないんですが、パフォーマンスがどの程度かお伝えするために3Dグラフィックを多用した「アスファルト9」で遊んでみました。


antutuベンチマークが27万点のサブスマホだとプレイ中に突然落ちることがあるくらい高負荷なゲームですが、Lenovo Tab P11 Proなら余裕でプレイできます。
大容量バッテリーだから1日中使っても安心
スペック表ではWeb閲覧時の駆動時間が約15.6時間となっていましたが、PC MARK3.0で計測したところ約13.5時間という結果が出ました。


Web閲覧だけよりは負荷がかかるベンチマークテストでこの結果なら十分です。
念のため充電を100%にしてから、画面の明るさMAXでYouTubeの4K動画を流しっぱなしにしたらバッテリーがどのくらい減るか検証してみました。
バッテリー100% からスタート | Lenovo Tab P11 Pro | iPad Pro 10.5 |
---|---|---|
1時間後 | 90% | 92% |
2時間後 | 80% | 78% |
3時間後 | 69% | 63% |
動画を3時間再生し続けてもバッテリー残量が70%近いので、普通に使うだけなら電池持ちの心配はいりません。



これなら外出先でガンガン使えますね
有機ELディスプレイは吸い込まれるような美しさ


色の深みとか奥行きが表現されていて、くっきりした映像が目に飛び込んできます。
たとえばYouTubeの4K動画なんかはずっと流していたくなるくらいでした。


ワイドな11.5インチ有機ELディスプレイなので切り取られる上下の範囲が少なく、画面いっぱいに広がる映像を楽しめます。



タブレットがテレビ代わりの我が家にとっては非常に魅力です
解像度も高いのでYaho!JAPANのトップページも広い範囲まで表示されました。


画面分割を多用する僕はこのディスプレイがかなり気に入りました。
JBL製クアトロスピーカーは臨場感抜群


このスピーカーにメーカーのこだわりを強く感じました。
iPhone・iPad・Macbookを含め、家にあるどのデバイスと比較してもダントツに音の広がりが違います。
恐らく映画館にも採用されているような「ドルビーアトモス」という立体音響方式に対応しているからでしょう。



キレイなディスプレイと合わせて考えると最高のメディア再生ツールですね
カメラは必要最低限


標準のカメラアプリはシンプルでわかりやすい操作画面になっていました。


通常の写真モードは変に盛ることもなく自然な色味の写真が撮れます。




ところが同じアングルで風景モードと思われる山のマークに切り替えて撮影すると、ピントが合わずボヤッとした写真になってしまいました。


広角レンズはおまけみたいなものと思ったほうが良さそうです。
ちなみにポートレートモードに背景をぼかす効果はありません。


人物を撮ると肌をキレイに処理してくれるので、ポートレートモードは「美肌モード」みたいなものだと思われます。
ちなみにフロントカメラで撮った写真はこうなりました。


色味も実物とは異なりますし、バックカメラに比べると粗さが目立ちます。



インスタ映えはしませんがzoomなどのビデオ会議で使うには何の問題もありません
トラックパッド付きキーボードカバーでPCライクな使用感
トラックパッド付きのキーボード


まさかキーボードにトラックパッドが付いているとは思いませんでした。



画面を直接タッチせずに操作できますよ
背面カバーをどれくらい曲げるかでディスプレイの角度を自由に調整できます。


キーボードをタブレットに接続すると「作業モード」に切り替わり、画面下部に今開いているアプリが表示されるようになりました。


各アプリがウィンドウで開かれるようになるので、PCのように複数のアプリを並べて表示することもできます。


ただしPCに似た雰囲気になるだけで、完全にPCとして使えるわけではありません。
今使っているタブレットとノートPCを手放してLenovo Tan P11 Proの一台にまとめるかと聞かれたら微妙なところです。
いくらキーボードが使えても「やっぱりタブレットだな」と感じます。
- 2台あるタブレットとPCを統合したい
- タブレットを時々PCみたいに使いたい
つまり「PCを買うほどじゃないけど時々キーボードが欲しくなる」という方におすすめです。



これをカフェに持って行ってブログ記事を書いてみたくなります
タブレットとセットで購入しても8万円以下
日常利用から仕事までカバーする完成度の高さだけじゃなく、その価格にも衝撃を受けました。
下の表をご覧ください。
Lenovo Tab P11 Pro | iPad Air 第5世代 | |
---|---|---|
タブレット本体 | 62,720円 | 92,800円 |
キーボードカバー | 9,900円 | 34,980円 |
ペン | 6,600円 | 15,950円 |
合計 | 79,220円 | 143,730円 |
2022年版iPad Airでトラックパッド付きのMagic KeyboardとApple Pencilをセットで使うと約14万円もします。



正直iPad Airほどのスペックはいらないんですよね…
そう考えるとiPad Air本体よりも安くキーボードカバーとデジタルペンをセットで購入できる
Lenovo Tab P11 Proは革新的なAndroidタブレットです
この記事は「Androidタブレットに革命!Lenovo Tab P11 Proをレビュー」というテーマで書いてきました。
10年くらい前の「Nexus 7」以来Androidタブレットに触れていなかったので、今まで持っていたイメージが完全に覆されました。



貸し出していただいたものなんですが返したくないくらいです
タブレットとしても優秀なのに、キーボードカバーを使うことでノートPCのようにも利用できます。
トラックパッド付きのJIS配列キーボードをこの価格で使える



ディスプレイとスピーカーが良すぎるのでタブレットだけでも買う価値があります
気になる方は公式サイトのセールをぜひチェックしてみてください。
以上スバル(@sim_subaru)でした!