- iPad以外にハイエンドのタブレットってあるのかな…
- LAVIE T1195/BASを使っている人の感想を知りたい!
- LAVIE T1195/BASはノートパソコン代わりになる?
こんな疑問が解決できます。
iPad Pro 10.5インチを使い始めて5年くらいになりました。
そろそろ買い替えの時期ですが、新しいiPad Proは自分の使用目的に対してはオーバースペックで価格も高すぎます。
そんなとき今回ご紹介する「LAVIE T1195/BAS」を貸し出していただけたのはまさにベストなタイミングでした。
そこでこの記事ではタブレットを10年以上愛用している僕がLAVIE T1195/BASの使用感を詳しくレビューしていきます。
純正のキーボードやペンを含めて非常に完成度の高いタブレットだと感じたのでぜひ参考にしてみてください。

LAVIE T1195/BASの特徴

LAVIE T1195/BAS | 基本スペック |
---|---|
OS | Android 11 (アップデート済み) |
CPU | Snapdragon 730G |
メモリ/ストレージ | 6GB/128GB |
ディスプレイ | 11.5インチ 有機EL FHD+ |
カメラ | リア 13MP/5MP フロント 8MP/8MP |
スピーカー | x4 JBL製 |
生体認証 | 指紋/顔 |
バッテリー | 8,400mAh |
サイズ | 264.3mm×171.4mm×5.8mm |
重量 | 約485g |
公式サイト |
カタログ上はAndroid 10ですが、すでにAndroid 11にアップデートされています。

ちゃんと最新OSになっているのは安心できますね
実際の使用感をかんたんにまとめておきます。
- 高級感のあるアルミボディ
- 日常利用に十分なスペック
- 色の深みや奥行きを感じられるディスプレイ
- 一日中使っても安心な大容量バッテリー
- 臨場感がある4基のJBL製スピーカー
- トラックパッド付きのJIS配列キーボード
- キーボード・ペンとセットで10万円以下の価格
- 反応がやや遅い生体認証
- 必要最低限のカメラ
今までAndroidタブレットに抱いていたあまり良くないイメージがガラッと変わりました。



いつのまにかiPadと遜色ないレベルになっていたんですね…
それではくわしくレビューしていきます。
製品本体と付属品をチェック
今回は以下の3点を貸し出していただけました。
- タブレット
- キーボード
- デジタルペン
タブレット


タブレット本体に最大20WのACアダプターとケーブルが付属しています。



アルミボディに全く安っぽさはありません
本体の厚みも思ったより薄くて、第一印象は素直に「カッコいい」でした。
キーボード
本体カバーとキーボードの2つのパーツで構成されています。


カバーやキーボードとタブレットの装着はマグネット式だから着脱もかんたんです。


読書や動画視聴をしたいときはキーボードをサッと外して利用できるので、タブレットとしての良さも失われません。
ちなみにキーボードはJIS配列です。



日本のパソコンに慣れている僕でも違和感なく使用できました
デジタルペン


Apple Pencilのようにタブレット本体にマグネットで吸着する機能はありません。



ケースに付いている両面テープでカバーに付けられます
ペンのおしりにあるカバーを開けてUSB-Cケーブルから充電できるようになっていました。


ベンチマークテストの結果
ベンチマークアプリとして有名なAntutuとGeekbenchのスコアを載せておきます。
実際の使用感の方が重要ですが、ある程度の目安にはなるので参考程度にご覧ください。
Antutu


Antutuベンチマークの結果は334714点でした。
数字だけ見ると2019年に発売された第7世代のiPadと同等の処理能力です。
実際にはiPad Pro 10.5と比較してもGPUスコア以外はそこまで差がありません。



3Dグラフィックを多用したゲームをしなければ使用感にそこまで差を感じないはずです
Geekbench


Geekbenchのスコアはシングルコアが519点、マルチコアが1655点でした。
シングルコアでは2017年発売の第5世代iPadと同等です。
ところがマルチコアの点数では2019年発売の第7世代iPadを上回っています。



iPad Pro 10.5と比較しても体感で数字ほどの差は感じません
指紋認証・顔認証はやや遅め
指紋認証の役割も担っているのはサイドにある電源ボタンです。


指紋認証の解除はワンテンポ待つ感じです。
顔認証の設定はフロントカメラで映る自分の顔を、設定画面で表示される枠の中に収まるようにすればいいだけなので簡単でした。


こちらもスマホの顔認証に比べると解除されるまで若干タイムラグがあるように感じます。
とはいえ今まで使っていたiPad Pro 10.5は指紋認証だけだったので、顔認証と併用できるLAVIE T1195/BASはやっぱり便利です。


設定から「タップして復帰」をオンにすると、机の上に置いた状態でもダブルタップで顔認証を使ってロック解除できます。



指紋認証ボタンにわざわざ指を合わせなくていいので楽ですよ
パフォーマンスは日常利用に困らないほど快適
ベンチマークの結果は今まで使っていたiPad Pro 10.5より低かったので心配していたが、結論から言うと僕の用途ではまったく困らないレベルでした。
ちなみにタブレットの使用目的はこんな感じです。
- Canva
- 電気書籍
- WEB閲覧
- オンライン会議
- 文章作成・表計算アプリ
- 動画配信サービス
- 軽いゲーム
デザイン作成に使う「canva」はiPadだと動作が重くなりがちなんですが、
3Dゲームのプレイも問題なし
正直ゲームはあまりしないんですが、ガジェット系レビュー記事では定番なので3Dゲームで少し遊んでみました。


アスファルト9という3Dグラフィックを多用したレーシングゲームですが、カクつくこともなく快適にプレイできます。
大容量バッテリーは駆動時間も十分
スペック表ではWeb閲覧時の駆動時間が約15.6時間となっていましたが、PC MARK3.0で計測したところ約13時間という結果が出ました。


単なるWeb閲覧よりは負荷がかかるベンチマークテストなので十分な結果です。
念のため充電を100%にしてから、YouTubeの4K動画を流しっぱなしにしてどれくらいバッテリー残量が減っていくかを検証してみました。
バッテリー100% からスタート | LAVIE T1195/BAS | iPad Pro 10.5 |
---|---|---|
1時間後 | 89% | 92% |
2時間後 | 79% | 78% |
3時間後 | 68% | 63% |
画面の明るさをMAXにした状態で動画を3時間見てもバッテリー残量が70%近いので、普通に使うだけなら電池持ちを心配する必要はなさそうです。



これなら長時間外に持ち歩いても問題ありません
有機ELディスプレイは想像を超える美しさ
有機ELディスプレイは想像をはるかに超えてキレイでした。


色の深みとか奥行きを感じられますし、視野角も広いので斜めから見ても正面で見るのと印象がそれほど変わりません。
YouTubeで4K映像を見たり3Dゲームをプレイしたりするとハンパない臨場感があります。


ワイドな11.5インチなので切り取られる上下の範囲が少なく、かなり迫力のある映像を楽しめました。



テレビがない我が家にとっては最高の動画視聴ツールです
分割表示をしても見やすいですし、解像度も高いので表示領域もかなり広くなっています。


WEB閲覧や電子書籍の閲覧も捗ります。
このスピーカーは耳が喜びます
Bluetoothスピーカーでも人気のJBL製スピーカーが左右に2つづつ、合計4つ搭載されています。


このスピーカーがめちゃくちゃ僕の好みです。
今までiPad Pro 10.5のスピーカーに何の不満も感じていませんでしたが、LAVIE T1195/BASのスピーカーの方がより広がりを感じます。
恐らく映画館にも採用されているような「ドルビーアトモス」という立体音響方式に対応しているからでしょう。



ディスプレイもキレイなのでメディア再生ツールとしては満点ですね
カメラは必要最低限
カメラは良くも悪くもなく、いい意味で「オーソドックスなタブレット搭載カメラ」です。


標準のカメラアプリは非常にシンプルでわかりやすい操作画面になっています。


通常の写真モードは変に盛ることもなくクセのない色合いの写真が撮れました。




ところが山のマーク(恐らく風景モード)に切り替えると何度撮ってもピントが合わずボヤッとした写真になります。


基本的に通常モードで使用したほうが良さそうです。
ちなみにポートレートモードに背景をぼかす効果はありません。


人物を撮ってみてわかりましたが、ポートレートモードは肌をキレイに処理してくれる機能でした。
ちなみにフロントカメラで撮った写真はこんな感じになります。


タブレットなので当然ですがインスタ映えするような写真を撮るためのカメラではありません。



zoomなどのビデオ会議で使うには十分ですよ
キーボードやペンで作業効率アップ
最初にもご紹介したとおり
トラックパッド付きのキーボード


まず驚いたのはキーボードにトラックパッドが付いていることです。



マウスみたいに画面上のポインタを動かせます!
これでほぼノートPCと同じように使用できます。
キーボードをタブレットに接続すると「プロダクティビティモード」に切り替わり、PCみたいに画面の下側に今開いているアプリが表示されるようになりました。


各アプリも全画面ではなくウィンドウで開かれるので、PCのように複数のアプリを起動して並べて表示することもできます。


あくまでPCに似た雰囲気になるだけなので、今までPCメインで作業してきた方からすると物足りないかもしれなません。
僕も今使っているタブレットとノートPCを手放してLAVIE T1195/BASの一台にまとめるかと聞かれたら答えはノーです。
やっぱりベースの使用感は完全にタブレット寄りです。
- 2台あるタブレットとPCを統合したい
- タブレットを時々PCみたいに使いたい
つまり「キーボードを使って文章作成する」という目的で、これからPCを買おうとしている方ならLAVIE T1195/BASと純正のキーボードカバーで十分満足できます。
手書きメモを取るのに最適なデジタルペン
デジタルペンも手書きメモを取る僕の使い方ならApple Pencilと遜色ない使用感でした。


筆圧検知機能もあるので力の入れ方で線の太さもある程度は変えられます。
ただしApple Pencilと比較すると若干遅延を感じるので、仕事として本格的にイラストを書く人には向いていないかもしれません。
それでもペン自体に内蔵されているボタンでペンを持ったままある程度の作業ができるのはApple Pencilにはないメリットです。


上ボタンは「戻る」ボタンとして機能します。
ペンをタブレットに近づけて下ボタンをダブルタップすると表示されるサイドメニューからメモアプリを起動できました。


とっさにメモを取りたいときも実際の紙と同じような感覚で使えます。
タブレットとセットで購入しても8.5万円くらい
機能を色々紹介してきましが、いちばん衝撃なのはその価格です。
下の表をご覧ください。
LAVIE T1195/BAS | iPad Air 第5世代 | |
---|---|---|
タブレット本体 | 65,780円 | 92,800円 |
キーボードカバー | 10,978円 | 34,980円 |
デジタルペン | 7,678円 | 15,950円 |
合計 | 84,436円 | 143,730円 |
2022年に発表されたiPad Airでもトラックパッド付きのMagic Keyboardが使えるようになりました。
それでも本格的にデザインや映像制作をするのでもない限りiPad Airほどのスペックは必要ありません。
そう考えるとiPad Air本体を買えるくらいの価格でキーボードカバーとデジタルペンをセットで購入できる



使い方次第ではノートPCを買う必要もありません
LAVIE T1195/BASはiPadキラーです
この記事は「iPadキラー登場!LAVIE T1195/BASの使用レビュー【キーボードとペンがセットで8.5万円】」というテーマで書いてきました。
10年くらい前の「Nexus 7」以来Androidタブレットから遠ざかっていた僕にとっては、今までのイメージを覆すくらいインパクトがある一台でした。



貸し出していただいたものなんですがすでに愛着が湧いています…
特にキーボードでパソコンのように使えるタブレットを探している方にとって最適です。
トラックパッド付きのJIS配列キーボードをこの価格で使えるAndroidタブレットは他にないんじゃないでしょうか?



個人的にはディスプレイとスピーカーがとても気に入りました
公式サイトのセールもぜひチェックしてみてください。


以上スバル(@sim_subaru)でした!