- 格安SIMに乗り換えると何ができなくなるの?
- 自分にとっては何がデメリットになるのかな…
- 乗り換えても大丈夫そうな格安SIMを教えて!
口コミなどで「格安SIMは使い物にならない」っていう評判を目にすると不安になりますね…

乗り換えてから後悔するのはやだな…



7年以上利用したから断言できるけど格安SIMに致命的なデメリットはないよ
大事なのは「自分は何ができなくなると一番困るか」をしっかり理解することです。
それから自分の条件にあった格安SIMを選べば乗り換えで生じるリスクを最小限に抑えることができます。
そこでこの記事では以下の点を解説します。
- 格安SIM各キャリアのデメリット早見表
- 絶対に知っておくべきデメリット
- そんなに気にしなくていいデメリット
- 格安SIMを7年以上使い続けている理由
この記事を読めば格安SIMに乗り換えても大丈夫かどうかがはっきりわかります。
使い物にならない!と決めつける前にこの記事を読んでみてください。


格安SIMのデメリット早見表
格安SIMの各キャリアで「できること・できないこと」を一覧にしました。
下記の項目は左から重要度の高い順に並んでいます。
ドコモ回線 | au回線 | ソフトバンク回線 | 楽天回線 | 回線速度 | 口座振替 | デビットカード | キャリア決済 | 専門ショップ | 電話サポート | 遠隔サポート | データ使い放題 | Wi-Fiスポット | キャリアメール | LINE年齢確認 | 機種変更 | 家族割引 | ネット回線 セット割引 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ワイモバイル | ー | ー | ◯ | ー | ◯ | ー | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ー | 無料 | 無料 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
UQモバイル | ー | ◯ | ー | ー | ◯ | ◯ | ◯ | △ | ◯ | ◯ | ー | 有料 | 有料 | ◯ | ◯ | ー | ◯ | |
LINEMO | ー | ー | ◯ | ー | ◯ | ◯ | ◯ | ー | ー | ー | ー | ー | ー | ◯ | ー | ー | ー | |
ahamo | ◯ | ー | ー | ー | ◯ | ◯ | ◯ | △ | ー | ー | ー | 無料 | ー | ◯ | △ | ー | ー | |
povo | ー | ◯ | ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー | △ | ー | ー | ー | ー | ー | ー | |
楽天モバイル | ー | ー | ー | ◯ | ◯ | △ | △ | △ | ◯ | ◯ | ◯ | 有料 | ー | ◯ | ◯ | ー | ー | |
OCNモバイルONE | ◯ | ー | ー | ー | △ | △ | ー | △ | ◯ | ◯ | ー | ー | ー | ー | ◯ | ー | ◯ | |
IIJmio | ◯ | ◯ | ー | ー | ー | ー | ー | ー | ◯ | ◯ | ー | 有料 | ー | ◯ | ◯ | △ | ◯ | |
mineo | ◯ | ◯ | ◯ | ー | ー | ー | △ | △ | ◯ | ◯ | △ | 有料 | ー | ◯ | ◯ | ◯ | ー | |
NUROモバイル | ◯ | ◯ | ◯ | ー | ー | ー | ー | ー | ◯ | ◯ | ー | ー | ー | ー | ◯ | ー | ◯ |
キャリア名をタップすると各社のレビューとデメリット、口コミをご覧になれます。



各項目は以下で解説していきますね
絶対に知っておくべきデメリット3選


まずは絶対に知っておくべきデメリットを3つご紹介します。
- 機種に対応した回線を選ばないと繋がらない
- 混雑する時間帯に速度が遅くなることがある
- 支払い方法は基本的にクレジットカードのみ
この3つは使用感や契約できるかどうかに関係するので超重要です。



この3つさえ抑えておけば大失敗することはありません
機種に対応した回線を選ばないと繋がらない
格安SIMはどのキャリアでも申し込んでいいわけではありません。
機種に対応していない回線を使ったキャリアを選んでしまうと、繋がりにくかったり最悪圏外になったりします。



SIMロック解除すればどの格安SIMでも使えるんじゃないの?



大手キャリアで販売している端末は他社の周波数帯に対応してないものも多いよ
ですから基本的には使っている端末を購入したキャリアに合わせて格安SIMを選ばなければいけません。
- ドコモ端末→ドコモ回線の格安SIM
- au端末→au回線の格安SIM
- ソフトバンク端末→ソフトバンク回線の格安SIM
こんな感じです。



iPhoneやGoogle Pixelなら対応している周波数が多いからどの格安SIMを選んでも大丈夫です
その他のメーカーの機種をお使いなら、端末に合った回線がある格安SIMを選ぶと失敗しません。
対応回線一覧 | ドコモ | au | ソフトバンク | 楽天 |
---|---|---|---|---|
NUROモバイル![]() ![]() | ◯ | ◯ | ◯ | ー |
mineo | ◯ | ◯ | ◯ | ー |
◯ | ◯ | ー | ー | |
OCNモバイルONE | ◯ | ー | ー | ー |
ahamo | ◯ | ー | ー | ー |
UQモバイル![]() ![]() | ー | ◯ | ー | ー |
povo | ー | ◯ | ー | ー |
ー | ー | ◯ | ー | |
LINEMO | ー | ー | ◯ | ー |
楽天モバイル![]() ![]() | ー | ー | ー | ◯ |
対応周波数を自分で調べる方法
機種の対応周波数を調べれば、今お使いのスマホでどの回線を使えるか自分で判断できます。
各キャリアで販売している端末の対応周波数は以下のリンク先から確認可能です。
難しそうな表に見えますが「LTE」の項目で次のBand(周波数帯)に対応しているか確認するだけでOKです。


上記のBand8,18,19,26は「プラチナバンド」と呼ばれていて、山間部や建物内でも快適に使用するために必須と言われています。



楽天モバイルはプラチナバンドに対応していないから繋がりにくいんだよね…
詳細に興味がある方は総務省の「各携帯電話事業者の通信方式・周波数帯」という資料も参考にしてみてください。
混雑する時間帯に速度が遅くなることがある
格安SIMは混雑する時間帯に通信速度が遅くなることがあります。
特に自社回線がある「MNO」から設備を借りてサービスを提供している「MVNO」は速度が安定しないことがほとんどです。
MVNOは「一般道」でMNOは「高速道路」のようなものだと思ってください。


主要な格安SIMをMVNOとMNOに分類すると次のようになります。
格安SIMを快適な速度で使いたいならMNOから選びましょう。



MVNOで速いところはないの?



OCNモバイルONEは安定していると評判だよ
逆にMNOの楽天モバイルは回線速度に問題はありませんが、エリアが狭く電波が届かない場所もあるので注意してください。
支払い方法は基本的にクレジットカードのみ
格安SIMの支払い方法は基本的にクレジットカードのみになるのでご注意ください。
口座振替やデビットカードを使える格安SIMとなると数がかなり限られます。
OCNモバイルONEも条件次第では口座振替やデビットカードが使えるんですが、手続きが面倒なのでクレカのみだと思ったほうがいいです。



クレカなしでMVNOと契約するのは難しいですね…
キャリア決済したいなら口座振替できる格安SIMを選ぼう
クレカの代わりにキャリア決済を利用してショッピングをしていた方も要注意。
クレカ必須な格安SIMのほとんどはキャリア決済にも対応していません。
大手キャリアと同じようにキャリア決済が使える格安SIMは次の4社だけです。
mineoや楽天モバイルもキャリア決済に対応してはいますが、App StoreやGoogle Playのアプリ/コンテンツの購入に利用できるだけです。



キャリア決済でショッピングしたければ楽天モバイル以外の口座振替できるキャリアを選んでください
もう一度まとめると格安SIMで本当に注意すべきデメリットは次の3つでした。
- 対応回線
- 回線速度
- 支払方法
この3つさえ気をつければ「乗り換えたのに使えない…」とか「契約できない!」といった心配はありません。
さらに細かいデメリットは次の部分で解説していきます。
そんなに気にしなくていいデメリット7選


次はそこまで気にしなくていい7つのデメリットをご紹介します。
- 専門ショップでサポートを受けられるのは2社だけ
- Wi-Fiスポットは有料もしくはないところが多い
- 大手キャリアの割引が適用されない
- キャリアメールは引き継げない
- LINE年齢確認ができないかも
- 端末の取り扱いがないかも
こちらはできなくなっても特に困らない機能や、別の方法で代用できるものです。



乗り換え前に対策が必要なこともあるので一応目を通してください
専門ショップでサポートを受けられるのは2社だけ
専門ショップでサポートを受けられるのは次の2社だけです。
対面サポートがないと不安な方は大手キャリアのサブブランドであるこの2社から選んでください。


恐らくこの記事をご覧になっている方はオンラインサポートで十分かもしれません。
とはいえオンライン専用プランのLINEMO・ahamo・povoは電話サポートすらないので、チャットやメールでのやり取りに慣れてない方はご注意ください。
ほとんどのMVNOは、月額500円くらいで利用できる「遠隔サポート」を利用すれば、専門スタッフが遠隔でスマホの画面を見ながら操作を手伝ってくれるので安心ですよ。
Wi-Fiスポットは有料もしくはないところが多い
ほとんどの格安SIMはWi-Fiスポットが有料だったり、サービスそのものを提供していません。
大手キャリアとほぼ変わらない条件でWi-Fiスポットを利用できるのは次の2社だけです。
ただし無料のWi-Fiスポットを提供しているカフェも増えてますし、回線契約がなくても利用できる「d Wi-Fi」や「au Wi-Fiアクセス」のようなサービスもあるので大きなデメリットではありません。



あえて有料のWi-Fiスポットオプションに加入する必要もありません
大手キャリアの割引が適用されない
大手キャリアでネット回線とのセット割や家族割を利用しているなら格安SIMへの乗り換えは慎重に考えてください。
大手キャリアの格安プランを含め、すべての格安SIMは大手キャリアが提供する割引サービスの対象外だからです。
家族割やネット回線セット割がある格安SIMもありますが、大手キャリアの割引とは関係のない独自のものです。
それでもし家族から自分ひとりだけ格安SIMに乗り換える場合は、大手キャリアに残された家族の割引額に影響が出る可能性があるので注意してください。



どういうこと?



たとえば契約回線数が少なくなると割引額が減るかもしれないよ
格安SIMに乗り換えると大手キャリアよりは確実に安くなるので、もし可能なら家族みんなで乗り換えることも検討してみてください。
キャリアメールは引き継げない【持ち運び可能】
格安SIMに乗り換えると以下のようなキャリアメールを引き継げません。
- @docomo.ne.jp
ドコモ - @ezweb.ne.jp/@au.com
au - @softbank.ne.jp/@x.vodafone.ne.jp
ソフトバンク
メルマガの受け取りに使っていたくらいならそこまで影響はありません。
Gmailなどのフリーメールについては以下の記事でもくわしく解説しています。
》格安SIMはキャリアメールを維持できる?【代わりはフリーメール】
キャリアメールは持ち運び可能になりました
2021年12月から大手キャリア各社でキャリアメールが持ち運び可能になりました。
- ドコモ「ドコモメール持ち運び」
月額330円 - au「auメール持ち運び」
月額330円 - ソフトバンク「メールアドレス持ち運び」
年額3,300円
ソフトバンクは2022年夏頃に月額330円で利用できるサービスが登場する予定です。



格安SIMに乗り換えやすくなりましたね
LINE年齢確認ができないかも
格安SIMに乗り換えるとLINE年齢確認ができなくなる可能性があります。



年齢確認できないと困ることってあるの?



LINEでID検索とか電話番号検索できなくなるくらいかな…
QRコードでも友だちの登録はできるので、ID検索や電話番号検索ができなくても困ったことはありません。
ちなみに年齢確認をしたことがあるアカウントであれば、キャリアを変更したり機種変更したりしてもID検索ができる状態は引き継がれるので安心です。
どうしても年齢確認がしたいなら下記の格安SIMから選んでください。
LINEの年齢確認については以下の記事でもくわしく解説しています。
》【格安SIMもOK】LINE年齢確認を回避する裏ワザとは?突破方法を公開
端末の取り扱いがないかも
格安SIMによっては機種変更用の端末を販売していないのでご注意ください。
たとえばこの記事で紹介しているLINEMOやpovoではスマホを購入できません。



機種変更したくなったらどうすればいいの?



Amazonとかメーカーの公式サイトでSIMフリー端末が購入できるよ
また最近は大手キャリアの端末も回線契約なしで購入できるようになりました。
ですので機種変更できないことはもはや大きなデメリットではないですね。
7年以上使い続けているメリット


デメリットがあるのに格安SIMを使い続けている理由を3つご紹介します。
- 年間6万円くらい節約になっている
- 最適なキャリアを自由に選べる
- デュアルSIMで安心できる
年間6万円くらい節約になっている
格安SIMを使い続けている最大の理由はこれですね。
僕と妻のスマホ代は現在こんな感じです。
- 僕:OCNモバイルONE
3GBとかけ放題で約2,000円 - 妻:LINEMO
3GB990円だけど実質無料
合計2,000〜3,000円くらい
通話料を含めるともう少しかかりますが、月額基本料は上記の通り夫婦で1,000円以下になっています。
ちなみに大手キャリアの低容量プランは次のような感じです。
容量 | ドコモ | au | ソフトバンク |
---|---|---|---|
1GB | 3,465円 | 3,465円 | 3,278円 |
2GB | ー | ー | 4,378円 |
3GB | 4,565円 | ー | 5,478円 |
4GB | ー | 5,115円 | ー |
5GB | 5,665円 | ー | ー |
7GB | 6,765円 | 6,765円 | ー |
もし大手キャリアを使っていたら夫婦で8,000円くらいになるはず。
つまり格安SIMを使うことで月間およそ5〜6千円、年間トータルだと6万円以上も節約できていることになりますね。



2度と大手キャリアに戻りたいとは思いません
最適なキャリアを自由に選べる
格安SIMは違約金が無料なので自由に乗り換えられるところも気に入っています。
実はこれまで以下のような理由で何度かキャリアを変更しました。
- 無制限かけ放題が必要になった
- もっと安く使えるプランが出た
- MNPでお得に買える機種があった
このようにライフスタイルの変化や状況に合わせて最適なキャリアを自由に選べるのは格安SIMならではのメリットです。



最近は初期費用もかからないキャリアが増えてきました
デュアルSIMで安心できる
格安SIMはデュアルSIMを有効活用できるので安心です。
たとえばドコモやau、楽天モバイルで大規模な通信障害がありましたが、デュアルSIMで違う回線を持っていた方はそれほど大きな影響を受けませんでした。
XS/XR以降のiPhoneなどeSIMを搭載している最近の端末なら、eSIM対応のキャリアを追加してデュアルSIMにできます。



サブ回線を契約しておけば通信障害も怖くありません
格安SIMは使い物にならないというのはウソです
この記事は「格安SIMは使い物にならない?7年以上利用している僕がデメリットを解説【後悔なし】」というテーマで書いてきました。
この記事で解説したように、格安SIMにはもちろんデメリットもありますが、ほとんどは前もって予防・対策することが可能です。
むしろ乗り換えるメリットのほうが大きいので「格安SIMはやめとけ!」なんてとても言えません。
デメリットを避けて確実に格安SIMに乗り換えるために「【保存版】格安SIM乗り換えでやることはこれだけ!【MNP攻略】」という記事を参考にしてみてください。


またおすすめの格安SIMは「【2022年】本当に使える格安スマホランキング【コスパ最強】」でご紹介しています。


以上スバル(@sim_subaru)でした!
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